人生を生きていく上で、ほんとうに必要なものは何でしょうか・・・
学力でしょうか。体力でしょうか。あるいはうまく立ち回っていく要領の良さでしょうか。
生きていくためには、まず生きていくという気持ちがなければなりません。
生きて行きたいと思って、初めて人は前へ進めるのです。
ですが、感性が豊かであったり、過敏であったり、感覚が鋭い場合には、人生を肯定的に捉えられないことがあります。
それが親に虐待されていたり、精神的な圧迫が強かったりすると、ますます自分や人生に対して悲観的になってしまいます。
まずは、生きていて良いということ、それを子供に伝えるべきです。
とりあえず生きているだけで良い、まずは生きてていいんだよ。
敏感な子供に対しては特に、何度言っても言い過ぎるということはありません。
おとなしい性格であったり、マイペースであったり、その本質は変えなくていい、そのままで良いと伝えてください。
もしかしたら学校で辛い目にあったり、苦労していたりするかもしれません。
その時は、自分もそうだった、この感性は大変なのよね、その気持は親の私もとてもよくわかるよ、と話してあげてください。
学校は勉強するためだけにあるのではありません。
社会にでる前に、人間関係を学ぶ場でもあります。
たしかにガサツで粗野な子供もいる。でも、優しい子やひょうきんな子供たちもたくさんいる。
大人の社会でもいろんな人がいるんだけど、それは仕方が無いことなんだけど、波長の合う子たちを大切にしながらそうではない子たちとの付き合い方を学んでいかなくてはいけないんだよと、話してあげてください。
そして家では、自分を分かってくれる人がいることを安心させてあげてください。
もちろんいじめとか、子どもだけの力ではどうしようもないことを放っておいてはいけません。
またあまりに感性が強すぎたり、成長の度合いが違ったりしたら、その子に応じた進ませ方があると思います。
その時こそ、敏感な親の直感力の出番です。
もちろんしつけや手伝い・宿題とか、子どもが嫌がっても教えるのですが、あくまで子どもが自立するため、ひとりで生きて行けるようにするためです。
そのためには、生きていくことそのものへの不信があっては辛いのです。
「人生はなんのためにあるのか」「人間ってなんだろう」とか、そういう悩みは良いのです。
でも、「自分は生きていて良いのだろうか」「なんで人生は辛いんだろう」子供のうちからこの状態では、本当にしんどいです。
親が完璧である必要はありません。すべて乗り越えたとか、答えが全部分かっているとか、そんな必要はないのです。
むしろ親も人間であること、子供と同じように悩んでいる(いた)こと、素直に伝えてください。
明確な解決方法と直結しなくても良いのです。
子供も、やはり学ばなければなりませんし、自分なりの答えを見つけていかなくてはならない。
でも、うまくいっても、失敗しても、それでいいんだ、ということを伝えてください。
そうなのです。
自分が子供のときに言って欲しかったこと、フォローして欲しかったこと、それを同じように子供にしてあげてください。
それだけでどんなに救いになったか、そう思えることを自分の子供にはしてあげてください。
生存そのものへの肯定感こそが、人生にとって何よりも大事なのです。